読書会備忘録⑵ 「医療と教育を結ぶシュタイナー教育」
健康を志向する教育
引き続き、
まえがき
この本は、1998年にアメリカで行われたシュタイナー学校の教員の仕事を力強く支援するために行われた講演録で、とても深い子供の成長リズムと肉体の形成の洞察を通して、様々な人智学の領域を網羅しながら多くの示唆を与えてくれます。シュタイナー教育や人智学の理解が深まります。
そして
はっきり観察できる肉体的現象から出発して、その中に存在している魂・霊の働きへと進むことで、まさしくヴァルドルフ (シュタイナー) 教育の生理学的基礎を明確に示しています。
そして
グレックラー博士は連続講演の最初に一つの問いかけをしています。
ヴァルドルフ教育は私たちの時代およびそのなかで成長する子供達のニーズに今も対応しているのだろうか、というものです。
何年も前、初めてこの本を読んだ時の衝撃を思い出します。
シュタイナーは、1900年代初頭にヨーロッパに生きた人です。
最初の学校を設立した当時のシュタイナーによる講演録が
今もシュタイナー学校の先生たちの基本書です。
小人や天使のモチーフは、個人的に正直最初は馴染みにくいものでしたし、
「子供時代に子供らしさを」というコンセプトには強い共感を覚えましたが、
果たして、この複雑で情報過多な現在の社会で、
早期教育が注目を集めるこの時代に、
シュタイナー教育の手法はどうなのだろうかと、
頭の中で空回りする問いを
私の目の前で目をキラキラさせながら遊ぶ子供の姿に心を寄り添わせ、信じた思いを頼りに手探りで進んでいたその道に、
グレックラー博士の問いかけ、
ヴァルドルフ教育は私たちの時代およびそのなかで成長する子供達のニーズに今も対応しているのだろうか?
正に、知りたかった、痒いところに手が届いた♡みたいな
面白く一気に読んだものでした
読書会でも、
あ、みんなここに引っかかりを感じていたんだなっというポイントでした
本文を通して
現代、健康という問題は途方もなく重要であり、
健康の観点からすると、ヴァルドルフ教育は現存する教育のなかで未だにもっとも新しいものです。健康を志向する教育だ。
と、
私の長年の空回りしていた問いに光を差し込んでくれた一冊でした。
そして、できるならもっと早くこの本と出会いたかった。(>人<;)
つづく)^o^(
💖